先日、息子を風疹麻疹の予防接種に連れて行ったときのこと。
かかりつけの先生から「あれ?どうしてポリオ接種してないの?」と
聞かれました。
別に故意に接種していない訳ではなく、まだ通知が来てなかったから
接種していなかったので、そうとだけ伝えてその時は終わりました。
息子にも5月16日にポリオ予防接種の通知が来ています。
ポリオは急性灰白髄炎のことで、小児麻痺のひとつです。
日本では1980年に野生株による感染が根絶されました。
現在は経口生ワクチンが使用されていますが、
生ワクチンはポリオウィルスを弱毒化したものであるため、
100万人に1.4人の割合で生ワクチンにより感染する可能性があります。
日本ではまだ承認されていませんが、不活化ワクチンを使用すれば、
この感染は防ぐことができます。
そして金曜日、ポリオの不活化ワクチンが9月にも接種開始というニュースが
発表されました。
また、テレビ等で、生ワクチンを使用して感染したという方を見たことがあります。
南日本新聞によると、鹿児島市でも不活化ワクチンの承認を待っていると思われる
接種控えが増えているそうです。
せっかくの予防接種なのに、それで感染してしまったら???
我が家でも主人とどうしようか話し合いました。
リスクはいろいろあります。
接種して感染するというリスク。
秋の不活化ワクチン接種開始を待っている間にどこかで感染するというリスク。
秋に不活化ワクチンが接種開始といっても、本当にすぐ接種できるのかというリスク。
などなど・・・
それにしても、情報が少なすぎる!
ということで、知り合いのお医者さんに意見を聞いてみることにしました。
その方がさらに小児科で予防接種に詳しいという方に聞いてくださった内容を
私なりにまとめてみました。
不活化ワクチンと生ワクチンを比較すると、免疫のつきやすさという点では
生ワクチンが優れていて、不活化ワクチンを導入している中国などでは
感染が拡大しており根絶には至っていない。
そのため、不活化ワクチンは何回も接種することが必要。
生ワクチンを使用しての感染の確率は非常に低いといえる。
生ワクチンを接種したこどもの便からは一定期間ポリオウィルスが検出されるため、
それに接触した場合、感染することもある。
そして、移動の多い昨今。近隣諸国からウィルスが持ち込まれる可能性は否定できない。
日本では生ワクチンからの拡散を避けるため、集団での接種を行っている。
どちらを接種するかは最終的には親御さん達の判断による。
おおよそ、以上のような内容でした。
自分のお子さんにポリオの予防接種の通知が届いている方。
どう思いますか?
そして、どうされますか?
我が家はどうするか、主人とも話し合って決めましたが、
結果はあえて書かないことにします。
森好子