食べ物には『消費期限』と『賞味期限』が書かれています。
この違い、皆さんご存じですか?
『消費期限』はその期限までに食べないと、
腐ったりするので、メーカーが品質を保証できないですよというもので、
豆腐や牛乳など、いわゆるアシが早い食べ物に記載されています。
一方『賞味期限』はその名の通り、
メーカーが保証して、おいしく食べられるのはここまでですよという期限なので、
消費期限のように、その時期を過ぎると、腐ったりするというものではありません。
また、メーカー側は余裕をみて、期限を設定するので、
多少期限が過ぎてしまっても、全く問題なく、おいしく食べられるのです。
でも、消費者の立場からすると、わかりにくいし、
『期限』を過ぎると、食べるのがためらわれる気がします。
今は、こういう「期限」にとても敏感になっていて、「期限」をちょっとでも過ぎれば、
「捨てなきゃ!」という事になっているように思います。
私が小さい頃、某ハムメーカーで働いていた伯母から、
賞味期限が近くor切れているハムが格安で買えるというので、
よく送ってもらって食べていたのを覚えています。
そう、ちょっと思い出してみてください。
一昔前、私たちは自分たちの感覚を大切にして、
においや味で、その食品の品質を確かめていませんでしたか?
「期限」という数字に頼るあまり、
私たちは本来の人間としての感覚を大切にするのを忘れてしまったのではないでしょうか。
ちょっと前の新聞に、今の子どもはにおいとかの感覚が
鈍感になっているという記事が載っていて、ハッとしました。
この感覚の鈍化は、私たちの生活習慣が招いたもののような気がします。
コンピューターや機械だけに頼ることなく、
人としての「五感」を大切にすることも大切なのではないでしょうか。
森好子
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「法」「スタンダード」「情報」…
これらは社会生活の中で必要ではありますが、
いのちの源=食品に関する判断は、自分の責任で
五感と知識と知恵を駆使してやりたいものですね。
文明文化の発達で、私たちの本能的な生命危機管理能力が衰退していることを感じる昨今です。
嗅覚の衰退、舌の味蕾の機能不全など怖いですよね。
ギリギリセーフと残念アウト&トイレGO!を経験して得るものもありますし。
↑
単なる貧乏性で身に付けた技(自爆)
ろじゃーくん☆
コメントありがとうございます!
ちょっと前にあるスーパーで、
賞味期限切れのものを実際に試食して、
大丈夫なものだけ格安で販売したところ、
とても好評だというニュースを見たことがあります。
我々も、なんでも捨てるのではなくちゃんと五感で判断して、
活用できるよう努力しなくてはいけませんね。