『臓器移植法改正案A案』が衆議院で可決されたというニュースが流れていました。
この改正案はA~Dまで4つの案がありましたが、
その中でA案は、もっとも、移植をしやすくした案でした。
「脳死は人の死である」
「提供年齢は0歳から」
「(本人の生前の拒否がない場合)家族の同意で移植可」
昔、私は、人には運命があるのだから、それを受け入れるべきではないのだろうか、
と思っていました。
だから、海外に渡航して移植を受けたりすることにはちょっと抵抗がありました。
でも、実際、自分が母親になって、
「脳死」と言われた子どもでも、身体は月日とともに成長し、
わずかでも何らかの反応を見せたりする様子をテレビなどで目にすると、
本当に脳死は人の死?
もしそれが自分の身に起きている出来事だとしたら、
生命維持装置を外して、誰かに子どもの臓器をあげることができるのか?
もしかしたら、脳死のまま生きていくよりも、
誰かの身体の中で生き続ける方がいい?
でも、もしかしたら、いつか目が覚めるかもしれない?
考えは堂々巡りでまとまりません。
でも、ひとつだけ結論が出ました。
「もし私が脳死になったら、延命処置はせず、誰かに臓器をあげて欲しい」
これは、今朝、主人にも伝えておきました。
自分の事は決められても、子どもとか家族のことになると、
やっぱり、なにが正しいって決めるのは難しいですね。
森好子