最近、クライアントさんが加工所を作りました。
といっても、新しい建物ではなく、
今は使われなくなった加工所を、
補修したりして再利用することになりました。
そこにHACCPを入れるということで、
いろいろとお手伝いしているのですが、
どうも、HACCPとSSOP(一般衛生管理)の違いが理解しにくいようで・・・
というのも、よくあるHACCPの講習会では、
危害を分析して重要管理点を決めるというHACCPではなく、
衛生管理の延長線上のこととしてHACCPについて説明することが多いので、
どうしても勘違いしてしまうようです。
そして、最終的には
「HACCP入れないと、ものが作れないんですよね!」
う~ん。ある意味正しいけど、
ある意味間違ってるっていう感じでしょうか。
加工に使う機器やボウルやお玉などの器具を洗浄したりして
衛生的に保つというのは「SSOP(一般衛生管理)」
加工品を作る上で、ここを外したら、健康被害が出るという
管理ポイントを決めるのが「HACCP」
ということは、加工所を衛生的に運用するというのはSSOPで、
HACCPは作る商品ごとに違うということです。
そこを理解しないでやると、
あ~HACCPって大変だ。とっても無理!なんてことになるのではないでしょうか。
ということで、クライアントさんのところでも
もう一度HACCPについて勉強する機会が必要なようです。
森好子