いただきものの多い森家ですが、
そうなると、お返しや贈り物も必然的に多くなります。
私は食の世界で仕事しているので、
いつも、なにかおいしいものをお返しにすることが多いです。
先日も、とある方になにかおいしいものと
特産館に行って、かんきつ類を送りました。
この時期はしらぬいを送ることも多いのですが、
このときはちょっと変わったものということで、
完熟オレンジを送りました。
2軒の方にお送りしたのですが、
そのうちの1軒から届いたものがカビていたとの連絡が。
完熟だし、運送中に傷んだのかなと、
とりいそぎ、特産館の方に連絡すると、代品を送ってくださるとのこと。
実はそのとき、ふと思ったんです。
贈り物が届いたときに傷んでいた場合(今回は10玉中の2玉)、
代品が届くと、先方には計18玉が届くことになります。
いま、どこの家族も少人数だから、たくさんのものが一度に届くと困るはず。
担当の方が「代品すぐ送ります!」と言ったとき、
いや、もういいですと断ろうかとも思ったのです。
それより、もう一度改めて、他のものを送ろうかと。
で、後日。
その代品とは別に他のものを手配してきた午後。
再びその代品も傷んでいたとの連絡が・・・
しかも値札までついていたのだそう・・・
贈り物というのは、気持ちも送るものですから、
今回のようなことがあると、その気持ちまで無駄になるように思います。
今回のことは私にとってもいろいろ考えるよい機会になりました。
商品の不具合による申し出にどのように対応するのか、
それは単に作った(育てた)ものを送るだけではない、
相手のことを思いやる気持ちが大切なのではないかと思います。
森好子