食の安全安心

鹿児島県内の事業所で
食品表示法違反の事例がありました。
違反の内容は産地偽装で、
海外産の原料を使っているにもかかわらず、
国内産の表示をして販売をしていたというものです。

以前、「ごま」で有名な事業者が、
同じように産地を国産と偽って販売していたのが判明し、
せっかく築いてきたブランド価値が一瞬にして失われました。

以前は、これほどまでに国産原料へのこだわり(執着?)は
なかったように思いますが、
中国から輸入された冷凍餃子に
薬品が混入(これはフードテロですが)していた事件をきっかけに
一気に国産原料への要望が高まったように思います。

しかし、国内の食糧自給率は38%。
残りの62%は海外産に頼っています。
でも、原料としては国産原料が欲しい⇒少ない量の奪い合いになる⇒価格が高騰という
なんとも悩ましい状況になっています。

今回の摘発事例も、
このような世情から起こったものではないかと思うのですが、
いずれにしても、
嘘をついて、販売することは許されません。

加工食品についても、来年4月から主原料の原産地表示が義務化されます。
そのほか、栄養成分表示や添加物の記載方法など、
もうすでに義務化が始まっているものもあります。

法律の変更は本当にややこしいことも多いですが、
しっかりと対応することは食品安全に携わる人の義務だと思います。

私もしっかりとフォローしていきたいと思っています。

森好子