私も愛用している
よつば乳業のバターが製品回収を行っています。
ライン上の機器部品の金属線が破損して、製品に混入したとのことです。
対象となる商品は約628万個もあるとのことで、
すごい数の回収です。
この回収の報道を見て、疑問に思ったことがひとつ。
ある程度の規模の工場でしょうから、
製造ラインには金属探知機が設置されているはずということです。
HACCPの観点から言って、
金属異物は重要管理点になります。
この金属異物については、鉄やステンレスなど、
3mm以上のものは検知出来るはずで、
おそらくよつ葉乳業さんも、テストピースを使って、
製造の際にはチェックをしているはずです。
このテストをすり抜けた異物というと、
3mmより小さいか(危害となりにくい大きさ)、
金属探知機にトラブルがあったか、
そのどちらかでしょうか。
おそらく製造ラインを確認して、
危害になる程度の長さの断線があったのを確認していたはずです。
製造時に金属探知機が反応しなかったことはちょっと不思議です。
昨今、異物混入には消費者も敏感で、
すぐに大事にしますが、
今回のはちょっと過剰すぎるのではと思ったりします。
工場の管理体制もどうなのかな?
記録書とか見てみたいですね。
今回は、消費者から異物混入の申し出があったと聞いていますので、
断線していた長さと、混入していた長さを検証してもよかったのでは?
そんないろんな事を考えさせられる異物混入です。
ちなみに、PL保険に入っていれば、製造者の負担は少ないのではとも思います。
森好子