規格外

近ごろの野菜がとっても高いです。

出水は直売所もあるので、いつも新鮮でおいしい野菜を
たくさんいただくことができますが、
その出水でも最近の野菜の価格は例年の1.5倍くらいでしょうか。

そんな中、スーパーでこんなものが100円で売られていました。

スナップエンドウ

これ、霜の被害を受けてしまったスナップエンドウです。
普段スーパーなどで見るのに比べると
差や全体に白いもやのようなものがついているのが分かるでしょうか?

こうなると、規格外品扱いになってしまい、
たたき売りのような価格です。
でも、これ、茹でてしまえば、色はすっかり元通り。
何の問題もなく食べられるんですよ。

日本の野菜には細かい規格があって
大きさ、重さ、色や形が重視されます。

その規格に合わないものは規格外品として
安価で取引されます。もしくは廃棄処分になるものもたくさんあります。

だったら、市場で販売すればいいよね。
形が少しくらい悪くても味は変わらないわけだしと思う
消費者もたくさんいると思います。

でも、もしまっすぐなキュウリ3本が100円、
曲がったキュウリ3本が100円で売られていたら
どちらを買いますか?

ほとんどの人が同じ値段ならまっすぐな方を買うのではないでしょうか。

そんなわけで、規格外品は
直売所でたくさん詰めて安く売られるか廃棄されるという運命を
たどるのです。
農家さんの中には、お客さまにはちゃんとしたものをお届けしたい!という
思いから、規格外品は出荷しないという方も多くいるようです。

ただでさえも食糧自給率の低い日本。

規格外品についても考えなくてはいけない気がします。

森好子